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2006.08.15

あげんだい

瀬戸川には広い河原を使ったお盆の行事がある。あげんだい(とうろん)である。
以前は瀬戸川流域の村々で行われていたようだが、地域で残っているのは2箇所ほどの地区となってしまった。
形は運動会の玉入れで使われる籠のようなものだが、竿(孟宗)や籠(真竹)が竹で出来ている。上部にはワラ(麦や米)で囲って籠とする。稲のもみ殻や木くずを詰め込み、回りには花火や発煙筒(車の非常灯)をはめ込んである。子どもたちが願いやふるさとの生き物を書いたのろしをあげんだいのてっぺんにつける。いよいよ点火だ。あげんだいは、ご先祖の御霊が黄泉の国から川をさかのぼって村に帰ってくることから、おじいちゃんおばあちゃんの村はここだよと、よその村よりも大きな灯籠で迎えるのだ。
子どもたちが持つ火の玉に一人ずつ火がともされる。火は揺れている。揺らさないとあつくて持っていられない。「そーれ!」いっせいにあげんだいめがけて火の玉がはね上げる。幾筋もの火の筋が描き出され、籠に火の玉が入った。一斉に子どもたちは、あげんだいから離れ、舞い上がる炎と花火を見入る。大きな火が起きるたびにわあっという歓声が沸き上がる。

大変危険な行事であり、暑いさなかにあげんだいを作るのも難儀である。毎年、熱中症にかかる人もでるほどである。材料の竹は地域にはびこって困っているほどたくさんあるが、麦わらの確保が難しい。
また、できあがった竿を立ち上げるのには20人ほどの大人が必要で地区を挙げての行事である。
こんなに大変な思いをしてなぜ、続けるのか?
やめていった地区がたくさんあるのも理解できるが
Dsc09238
Agendai1
Agendai2

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